フライングパンパース
 2006.10.13 in 海老江G

 1  2  3    5  
EAGLES     0    4  5  2 11
フライング
  パンパース
   
 0    0  0    1

軟式野球サークルの、河川敷の甲子園とも言われる、ユニヴベースボールトーナメント。春に行われたカレッジリーグで誓った『ユニヴ優勝』を胸に、チーム全員がこの日をどれほど待ち望んでいたことだろう。不安と緊張と興奮が入り混じる中、初戦のフライングパンパース戦が始まった。
 初回、先攻のイーグルスは1番小林が四球を選び、続いて2番石貫のバントで、一気に1死3塁のチャンスを作るも、3・4番打線が繋がらず無得点。好調の先発・浅野は、4番をキャッチャーフライで上手く打ち取り、1・2回はお互い0点でおさえ投手戦の様相をみせる。
 試合が動いたのは3回表。1死から9番・浅野の右中間のヒットと小林の進塁打で2死2塁。そこで2番・石貫のセカンドゴロをファーストがエラーし、その間一気に浅野がホームへ帰ってまず1点を先制する。続く3番小西は四球を選び、4番鈴木。緊迫した雰囲気が漂う中、ワンボールからの2球目をレフト頭上にホームラン。さすがイーグルスの4番。華麗なホームランで、石貫、小西、鈴木がホームに帰ってきて3点追加。パンパースは3回裏、1ヒットするも2番を空振り三振に抑えイーグルスは得点を許さない。
 4回、ここは何としても追加点が欲しいところ。意気込むイーグルスナイン。7番・大橋が四球を選び、バッターは8番・瀬古。初球を内野安打に持ち込み、無死1・2塁のチャンス。3回表でヒットを放った、9番・浅野が内野安打を打つも、サードのタッチアウトで大橋が刺されてしまう。しかし、そんなことではへこたれないイーグルス打線。1死1・2塁の場面、1番・小林がワンストライクワンボールからの3球目をライト前にヒット。瀬古がセカンドからホームへ帰り、1点追加する。続く2番石貫もセンター前のヒットで1死満塁。3番小西は犠牲フライをレフトへ運び、浅野がホームへ帰ってきて6点目を追加する。続くバッターは先ほどホームランを打った4番・鈴木。みんなの期待を込めて、初球にセンター前ヒットを放つ。小林がセカンドからホームへ帰ってきて、7点目を追加。ここは魅せたい三回生。5番・永井が2球目に内野安打をもぎ取り、石貫・鈴木がホームへ。ここは恩返ししたい二回生。2死1塁の場面、6番・本田が初球を空振り、2球目はボールを見て、続く3球目でセンターオーバーの2ベースヒットを放つ。打者一順の猛攻で、長かった4回表を終える。いつの間にか、イーグルスの得点は9点に。コールド勝ちまであと1点のところまで迫っていた。
 その後、3者凡退に抑えてむかえた5回表、バッターは4回で内野安打を決めた8番・瀬古。2ストライク1ボールから、またもや内野安打に持ち込み、続くは本日絶好調の9番・浅野。三球目を上手くライト前ヒットに。猛打賞だ。歓声が上がり、みんなのテンションも上がる中、1番小林に変わって梶原が粘るも四球を選び、なんと無死満塁の場面を迎える。続く2番石貫がショートフライに打ち取られるも、3番小西がセカンドのエラーを誘って瀬古がホームへ。3回でホームランを放った4番鈴木は、3球目の打球をピッチャーがエラーし、浅野がホームへ帰ってこの回に2点を取り、11−0となった。
 残す1イニング、抑えればコールド勝ちとなる場面で、相手も必死に点を取りにくるが1点追加のみで試合終了。ユニヴ初戦を“コールド勝ちという気持ちのよい形で次に繋がり、イーグルス全員の気持ちも前進することになった。
 スリーランで打線に勢いをつけた鈴木が、2安打4打点の活躍でMVP。この打点の影に浅野の猛打賞があったことは言うまでもない。

                         記事・濱田 沙耶

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